バンドがメジャーデビューするために必要なこととは
かつて、バンドマン達の目標は皆「メジャーデビュー」でした。
「地元のライブハウスで経験を積み、スカウトマンの目に止まり、オーディションに優勝して晴れてメジャーデビュー」
このような図式は、今はなかなかありません。
音楽を配信する方法が、多様化した現在は「プロ」の定義が曖昧となりメジャーデビューしていないけれども、しっかりと生計を立てているバンドもいれば、メジャーデビューをしていながらも、懐事情が厳しいバンドも多数存在しています。
それでも、バンドをやるからにはメジャーデビューは憧れるもの。
バンドがメジャーデビューするためには必要な事とはなんなのでしょうか?
メジャーとインディーズの違い
まず、「メジャー」と「インディーズ」の違いについて整理しておきましょう。
インディーズをアマチュア。メジャーをプロと思っている人がいますが、これは大きな間違いです。大前提としてインディーズもメジャーも立派なプロのミュージシャンです。
日本音楽協会に所属している大手レコード会社に所属してデビューすることをメジャーデビューと言います。
それ以外のレコード会所がインディーズと呼ばれ、一口にインディーズと言っても大小様々です。
ゴールデンボンバーや、MONGOL800などインディーズでも知名度があるバンドも多数存在します。
バンドでメジャーデビューする事のメリット・デメリット
今日の日本のチャートはメジャーデビューをして活動するバンド、インディーズとして活動するバンドと様々なバンドが存在します。メジャーデビューする事によるメリットとデメリットはどのような事があるでしょうか。
メジャーデビューのメリットは「プロモーション効果による宣伝効果が大きい事」です。全国のCDショップで作品を陳列してもらい、インストアライブなども大規模に展開出来ます。
逆にデメリットは、作品の制約が多く、アーティストに関わる経費や人件費も多いためセールスに応じたバンドの収入もインディーズに比べて少なくなりがちです。
バンドでメジャーデビューするためには
メジャーデビューをするという事は大手のレコード会社に「所属」するという事です。単純にバンドの音楽が良いというだけでは、メジャーデビュー出来ません。
バンドとして、メジャーデビューをするには大きく三つの方法があります。
・オーディション
メジャーデビューの王道パターンと言えます。通年で音源を募集しているレコード会社もあれば、定期的に大会を開催している会社もあります。大手の会社は、毎日のように膨大な応募があり、音源のみでなく、写真やプロフィールのインパクトも含め、厳選したものを送らなければ1次審査を通過することも狭き門であるといえるでしょう。
・芸能系スクール
大手レコード会社は、ボイストレーニングや、楽器演奏、ダンスなどの様々なスクールを運営している事が多くあります。そのようなスクールでバンドとしての技能やノウハウを学び、メジャーデビューのチャンスを待つ事も出来ます。
しかし、レッスン料は安くなく、費用対効果に見合うかどうかは慎重にならなくてはいけないかもしれません。
・スカウト
ライブハウスや路上ライブでスカウトされてメジャーデビューをしたバンドや歌手も少なくありません。ライブハウスでは共演のバンドを圧倒するほどの実力があること。路上ライブでも、通行人が多数立ち止まるほどのインパクトがあるのが、大前提です。
メジャーデビューが出来ると言って近づいてくる人の中には、詐欺まがいの人間も存在するので、連絡先をもらった際などは信用できる会社か慎重にリサーチすることが大切です。
最後に
メジャーデビューは全てのバンドマンの憧れですが、メジャーデビューさえすれば人気が出て安定した音楽活動が出来るということは無いようです。
バンドマンは自身の活動スタイルを考え、インディーズかメジャーか、アマチュアとして活動するか、しっかりと判断することが大切です。